バックアップと災害からの復旧（リカバリ）計画を立てることは、あらゆる個人と組織の共通課題です。データ侵害によって被るダメージは決してあなどれません。昨年米国で実施された調査結果によると、1時間のダウンタイムは中小企業に8,000ドルもかかるといわれています。これが中堅企業では約74,000ドル、大企業では70万ドル以上にものぼります。
事業継続性に投資しなければ、いずれ大きな代償を被ることになります。一方、全企業の約65％が未だバックアップまたはリカバリソリューションを備えていないといわれています。
35％の企業しかデータ保護対策をしていない現実
ForresterとGartnerの調査によれば、企業の60％がデータのバックアップまたはリカバリを重要な優先事項とみなしていると報告されるものの、実際に何らかの形でデータ保護対策を行っているのはわずか35％のみです。さらに、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、BYODおよびIoTデータがネットワーク上に蓄積されるにつれて、企業内のデータ量は増加し続けます。企業内データを保護していくのは依然として大きな課題です。
災害は、さまざまな形で発生します。
•洪水、地震、ハリケーンなどの自然災害は、発生頻度は低いものの、壊滅的です。
•マルウェアやランサムウェアにより攻撃するサイバー犯罪は、あらゆる規模の企業を標的にします。
•システムダウンの可能性がある限り、100％万全なソリューションは存在しません。
•実際にはヒューマンエラーが引き金になることが多く、災害全体の約80％を占めています。
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この記事の一部は、The Future Business Magazineの2016年11月号に掲載されています。
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